1アートを軸に学問の基礎を学ぶ
歌や音楽、ダンス、工作、演劇といったアートを通して、創作を楽しみながら観察力や分析力、様々な事柄を関連付ける力を育みます。
仲間と話し合ったり、一緒に制作をしたり、アイディアを考えたり、外に出て調べたり、みんなの前で発表をしたりするプロセスの中で「やってみよう」の気持ちを育て、たくさんの小さな失敗から自分の力で知識や技術、社会性を身につけていきます。アートは、子どもたちが作ることで学ぶスタイルの教育ツールとして適していると考えています。
ここで身につけた力は小学部からはじまるUOI(探究型学習)やSTEAM(科学、技術、工学・ものづくり、芸術・リベラルアーツ、数学)の授業において更に発展した形で存分に発揮されます。
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2母国語をおろそかにせずに英語で学習する環境
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毎日の活動はほとんどが英語で行われます。インターナショナルスクールですので、英語を学ぶための教育ではなく、英語を使って学ぶ力を身につける教育を提供します。英語圏の幼児が日々の活動の中で英語の4技能を自然に、正しく習得していく過程に似ています。
一方で、CTISが認定の取得を目指しているIB教育は生徒それぞれが各自の母国の言語や文化をきちんと学ぶことを要件としています。日本国籍であれば、高校を卒業する際に、日本語の4技能を、大学で研究をしたり、社会で働く上で十分なレベルで習得している必要があります。
したがってCTISキンダーガーテンでは日本語を学ぶ時間も確保し、年齢相応の正しい日本語が使えるようになる遊びや練習を取り入れます。個々の興味や能力に合わせてひらがなやカタカナを書く練習も始めて、小学部の日本語カリキュラムに向けた準備も整えます。
3複数の学問分野を横断する探究学習
テーマに沿って複数の教科を渡りながら探究学習を行うIB小学部のプログラム、PYPの特徴的なUOI=Unit of Inquiry (探究の単元) をキンダーガーテンの子どもたちに合った形で取り入れます。
UOIではテーマに沿って知識をインプットする時間もありますが、教科書はなく、自分たちで調べたり、考えたり、話し合ったり、発表したりすることに大半の時間を費やします。このプログラムを体験することで、理科や社会などの学問を「個々に独立した科目」としてではなく、理科も社会も「自分が生きている世の中につながっている探究の対象」として認識するようになります。
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4社会情動的スキル
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社会的・情動的学習(SEL)とは、子どもや大人が、自分の感情を理解したり、管理するために必要な知識、考え方、スキルなどを身につけ、効果的に実践する学習です。
他者への感情移入や共感、好ましい人間関係の構築や維持、責任ある意思決定などを行う際にも役立つ力を育てることができるようになり、IBのプログラムとしても組み込まれているものです。
また、ロールプレイや人形劇を通して効果的なコミュニケーション方法を学んだり、ヨガや瞑想を体験することでストレスへの対応を学んだり、異なる文化や伝統についてディスカッションをする事で多様性を学んだりする中で、自己肯定感や意欲、共感性、自制心、社会性などの非認知能力を高めます。
5中国語
CTISでは日本語と英語以外に中国語の学習を取り入れています。3つ目の言語として中国語を取り入れている理由は、グローバルにコミュニケーションを取るツールとしての英語以外に、国や地域の文化に根付いた言語を学ぶことを通して、異文化を受け身で理解するのではなく、自ら寄り添い、踏み込んで関わり合う姿勢を身につけるためです。
文化の理解はその言語を通して理解することでより深まります。大昔から日本文化との関わりも深く、子どもたちにも馴染みがある中国文化、中国語にふれることで、その相違点や共通点を発見してもらいたいと思っています。
幼稚部ではゲームや本の読み聞かせ、歌などのアクティビティを通して、中国文化や中国語に触れます。
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6数学
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数学のカリキュラムは、子どもが数字に興味を持つようになる活動からスタートします。授業や勉強というスタイルではなく、ブロックを使った遊びの中で長さを測ったり、図形に対する理解を深めたり、運動の中で縄跳びの回数を数えたりと、楽しみながら数学の要素に触れるため、数学の基礎が自然に身につきます。
K4からは、数字の書き取りと簡単な足し算・引き算を始めます。CTISキンダーガーテンのプログラムでは数学を単体ではなく、ものづくりや遊びの中に数学の概念を入れるため、数学を数字や記号の羅列と向き合うだけではない、日常の中の活きた学問として位置付けます。
7体育
CTISキンダーガーテンの体育活動は、ただ室内外で遊びぶだけでなく、専門講師によって行われる心身の健康的な成長に寄与するカリキュラムとして提供します。
室内では広い遊戯室のスペースを利用した体操やダンス、施設内にある緑豊かな庭園「はぐくみ広場」を利用したアクティビティ、園外では散歩だけでなく、外部施設を利用した、サッカーやスイミングなどの授業を計画しています。渋谷駅直結の立地を活かして、周囲の施設も活用していきます。
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8食育
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CTISキンダーガーテンでは食育を心の健康と身体の健康、双方にとって大事なものと捉えて、大切に実施していきます。正しい食習慣や栄養について学ぶだけでなく、食を通して、環境や移りゆく季節を感じて、関心を深めます。
普段の食事では、保育士がお子様と同じ目線で食について考え、教えることで、強制することなく、自然と食事中の姿勢や箸の使い方が良くなる環境の提供を目指します。
園内の家庭菜園では、植物を育てる楽しさ、収穫の楽しさを通して、食べ物を大事にする心を育みます。また、定期的に各国の文化や行事を体験することができる特別なランチ会を開催し、食を通じて異文化を理解する機会を作ります。